独身女性が卵子凍結できる病院一覧

都内はたった6軒?!意外と少ない、卵子凍結ができる病院。

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独身女性が卵子凍結できる病院一覧

都内はたった6軒?!意外と少ない、卵子凍結ができる病院。

取材・文:Coel運営チーム

更新日:2018年7月30日

加齢による生殖能力の低下を防ぐため、健康な若い女性が将来に備えて卵子を凍結しておくことを社会的卵子凍結と言います。女性誌などで定期的に特集が組まれており、冗談半分で「今のうちに卵子を凍結しておこうかな」と言ったことのある若い女性も多いのではないかと思います。

これについて、2013年に日本生殖医学会がガイドラインを発表し、39歳までの採卵・凍結と44歳までの使用(=受精・胚移植)を事実上認めることとなりましたが、採卵及び凍結保存にかかる高額な費用や、受精卵と比べて低い妊娠率(日本産科婦人科学会の発表によると、2015年の臨床成績では未受精凍結融解卵の移植当たり妊娠率は11.1%で、凍結受精卵の同33.2%と比べると圧倒的に低い)、結婚・出産を先延ばしにするだけという批判などから、実施できる病院の数は少なく、利用者の数もそれほど拡大していないようです。実施を止めてしまった病院もあるぐらいです。

しかしながら、例え妊娠率が低くても、若いうちにたくさんの卵子を採取して凍結することができれば一つの保険となり、何もしていない場合と比べれば将来妊娠できる可能性は高まります。不妊スクリーニング検査を行うことで自身の妊孕性の状況を知ることができます。排卵誘発・採卵を行うことで、現時点での卵胞の育ちやすさや排卵誘発剤との相性を知ることができます。これは、独身のうちに不妊治療を半分経験するようなこと。何より、自分の女性としての健康について関心を持つきっかけになるのではないでしょうか

もし私が独身であったならば、今すぐ貯金をはたいて卵子凍結を行っただろうと思います。正直に言えば、費用は高すぎます。特に、毎年支払う必要のある凍結保存費用が高額で、毎年のボーナスがそこへ流れていくことになります。それでも、保険として15個の卵子を残していただろうと思います。ある程度高収入の方にしか採ることのできない選択肢ではありますが、逆に費用の問題が解決できる方にとっては、迷わず採れる選択肢にもなるのではないでしょうか。

実際に、非常に多くの方がこのページをご覧になり、リンク先の病院の公式HPで情報収集を行っています。卵子凍結が非常に高い関心を集めているということです。1つの前向きな選択肢として、ぜひ情報収集を行ってみてください。

また、病院を選ぶ際には、原則的には卵子を凍結した病院にて将来体外受精を行うことになりますので、体外受精の実績も加味しながら慎重にご検討下さい。

 

<独身女性の卵子凍結にかかる費用まとめ>

 

一度に15個の卵子を採卵・凍結できた場合の卵子凍結費用の金額例:凍結時にかかる費用として、採卵費用と凍結費用が40〜70万円。翌年以降毎年かかる費用として、凍結延長費用が5〜44万円。使用時にかかる費用として、体外受精費用が40万円〜。

 

卵子凍結時にかかる費用:①採卵費用+②凍結費用

卵子凍結時にかかるのは①採卵費用+②凍結費用で、下記の例より平均的に40-70万円前後(1回の採卵で15個凍結できた場合)がかかります。

 

卵子凍結の翌年以降毎年かかる費用:③凍結延長費用

採卵から1年後以降、③凍結延長費用として毎年数万円~数十万円の支払いが必要です。この金額は病院によって様々です。

凍結卵子の数が多いほどそれによって妊娠できる可能性は高まりますが、凍結保管のための費用も高額になります。

 

凍結卵子の使用時にかかる費用:④体外受精費用

数年後にこの凍結卵子を使用する際には、パートナーの精子を使って体外・顕微受精が行われ、④使用(体外受精)時費用として卵子融解、精液検査処理、顕微授精、胚培養、胚移植などの費用がかかります。

下記、北浜レディースクリニックの例では、15個の卵子への顕微授精・培養までの費用で最低280,800円+検査代、胚移植代で1回あたり54,000円、余った受精卵の凍結費用で54,000円(3本・受精卵6個まで。7個以上の場合は1本・2個あたり4,300円)がかかるため、④だけで通常少なくとも40万円を支払うことになります。

尚、凍結卵子を使用せずに妊娠できた場合は、体外受精を行いませんのでこの費用は計上されず、凍結卵子を破棄すれば追加の費用もかかりません。

(注:本ページに記載する費用は全て税込で表示しております。)

 

<東京都内で卵子凍結ができる病院>

 

1.杉山産婦人科(東京都/新宿・丸の内)

年齢制限 採卵:満40歳の誕生日
移植:満45歳の誕生日
推奨する凍結卵子の数 最低5個、できれば10個以上
採卵費用

問診・内診・感染症検査:約3万円
排卵誘発:約3-5万円
採卵:1回21.6万円
静脈麻酔:5.4万円(希望者のみ)

凍結費用(最初の1年) 1本(卵子2個まで)5.4万円
凍結延長費用(1年毎) 1本(卵子2個まで)5.4万円
更新時のホルモン検査・超音波検査:約1万円

例えば、1回の採卵で良好な卵子が10個取れて、2個ずつ5本に分けて凍結保存する場合は、

採卵費用:27-35万円
凍結費用:27万円
合計:54-62万円

その後1年ごとに凍結延長費用28万円を支払わなければなりません。  

15個採卵できた場合は、

採卵費用:27-35万円
凍結費用:43万円
合計:70-78万円

その後の毎年の凍結延長費用は44万円です。

但し、一度の採卵にて15個もの卵子を採取するためには、一般的には高刺激での排卵誘発が必要になり排卵誘発費用が上乗せされるか、低・中刺激の排卵誘発にて2回以上採卵する必要があるものと考えられます。

 

2. 京野アートクリニック高輪(東京都/品川)

 

年齢制限 HPに記載なし
推奨する凍結卵子の数 できれば15-20個
採卵費用

スクリーニング検査:約2.5万円
通常の排卵誘発での採卵:約23.8万円

凍結費用(最初の1年) 3個まで10.8万円。追加1個につき約2.2万円
凍結延長費用(1年毎) 5.4万円

(注:薬剤、超音波検査、ホルモン検査、病理組織検査等にかかる費用は上記に含まれていない。)

推奨する卵子の凍結保存数については 「卵子1つあたりの妊娠率は5%程度と言われており、未受精の卵子であるため、できれば15-20個の卵子を凍結しておくことが望ましいとされます」とHPに記載があります。

例えば1回の採卵で合計15個を採卵できたとすると、

採卵費用:26.2万円
凍結費用:36.7万円
合計:約63万円

その後毎年5.4万円の凍結延長費用がかかります。

卵巣刺激法には、上記のほかに低刺激法(約13万円)や自然周期(約9.7万円)もありますが、一度に採卵できる卵子の数が減ると、採卵の回数を増やす必要が出てきて、採卵費用がかかります。

 

3. 赤坂レディースクリニック(東京/赤坂)

    

年齢制限 採卵:原則39歳
移植:満50歳の誕生日
推奨する凍結卵子の数

36歳以下:10-25個
37-39歳:30個以上

採卵費用

検査:初診時採血検査2.1万円~+超音波検査3,456円+低温期のホルモン検査3,996円など
採卵:約7万円(平日は5.4万円、無麻酔の場合約1.6万円減額)+成熟卵1個当たり約2.2万円(排卵誘発代金を含むものと想定)

凍結費用(最初の1年) 凍結:基本料金約3.2万円+1本(卵子3個まで)約1.6万円
凍結延長費用(1年毎) 1本あたり約1.6万円

「卵子の生存率およびその後の着床率を考慮すると1人出産するのに必要な卵子の数は、36歳以下の方であれば10~25個、37歳以上の方は30個以上です。40歳以上は50個以上、45歳以上は250個以上が必要です。」と厳しい記載があります。

代金の例として、1回の採卵で卵子15個を採取し、5本に分けて凍結した場合の費用は約51万円(税抜47万円、+検査代)と説明があります。その後毎年の更新時に8.1万円の凍結延長費用がかかります。

 

4. オーク銀座レディースクリニック(東京/銀座)

 

年齢制限 HPに記載なし
推奨する凍結卵子の数 HPに記載なし
採卵費用

排卵誘発・検査・診察:約3.2万円~ 
採卵:2個までの基本料金約6.5万円+3-10個の場合は1個当たり5,400円、11個目からは同2,700円

凍結費用(最初の1年)

凍結作業料:基本料金約3.2万円+1本(卵子3個まで)3,240円
凍結保存料:保管申請期間によって単価が変わるが、たとえば15個を5年間保管申請する場合は毎月12,069円、年間144,828円
融解作業料(融解時のみ):1本約2.2万円

凍結延長費用(1年毎) 保管申請期間によって単価が変わるが、たとえば15個を5年間保管申請する場合は毎月12,069円、年間144,828円。更新のたびに事務手数料4,320円が発生する

例えば15個を採卵した場合には、採卵費用153,900円+凍結費用193,428円=347,328円(但し、排卵誘発費用が数万円上乗せされる可能性あり)、その後毎年の凍結延長費用193,428円がかかります。

当院では、卵子凍結説明会を2か月に1回開催しています。

 

5. 六本木レディースクリニック(東京/六本木)

 

年齢制限 採卵:39歳以下
移植:満45歳の誕生日
推奨する凍結卵子の数 HPに記載なし
採卵費用

術前検査:15,000円
採卵:162,000円(排卵誘発代金を含むものと想定)
麻酔:21,600円

凍結費用(最初の1年)

凍結容器代:1本43,200円(卵子2個まで)
融解作業料(融解時のみ):1本2万円

凍結延長費用(1年毎) 1本あたり54,000円

六本木レディースクリニックでは、2018年4月から独身女性向けの卵子凍結を開始しました。

例えば15個を採卵した場合は、採卵費用198,600円+凍結費用345,600円=544,200円、その後毎年432,000円の凍結延長費用がかかります。

採卵を試みるも空胞で卵子が採取できなかった場合は、採卵代は54,000円に減額されます。

 

6. リプロダクションクリニック東京(東京/汐留)
 

HPには詳細情報が記載されていませんが、診療内容に「卵子凍結」と記載がありこちらでも凍結できる可能性があります。直接お問い合わせください。

 

<大阪で卵子凍結ができる病院>

 

7. オーク住吉産婦人科(大阪/西成)
 

詳細は上記4. オーク銀座レディースクリニックの情報を参照してください。

大阪での卵子凍結説明会も定期的に開催されています。

 

8. レディースクリニック北浜(大阪/北浜)

 

年齢制限 HPに記載なし
推奨する凍結卵子の数 HPに記載なし
採卵費用

基本料金(採卵日までの超音波・ホルモン検査、スケジュール作成、プログラム管理):108,000円
排卵誘発:4,000-120,000円
採卵:1回129,600円
静脈麻酔:記載なし

凍結費用(最初の1年) 3本(卵子6個)まで86,400円、4本目以降1本あたり6,480円
凍結延長費用(1年毎) 記載なし。胚(受精卵)と同額とすると、43,200円

 

9. なかむらレディースクリニック(大阪/吹田)
 

2016年8月現在、血液疾患や乳がんなどによる医学的卵子凍結の方も含め182症例の卵子を凍結しており、融解後の妊娠率は39.3%とのことです。

 

10. HORACグランフロント大阪クリニック(大阪/梅田)
 

20-42歳以下の方を対象に社会的卵子凍結を行っており、49歳まで凍結保存することが可能です。

当院で凍結した卵子の融解生存率は90%と高い水準を誇っています。

卵子凍結説明会も定期的に開催されています。

 

<千葉で卵子凍結ができる病院>

 

11. 順天堂大学医学部附属浦安病院リプロダクションセンター(千葉/浦安)
 

当院では2015年から3年間、少子化対策として浦安市が一部費用を助成し、卵子凍結を実施してきました。

市内に住む20-34歳の女性であれば、保険適用時と同水準の約3割の負担、15万円程度にて卵子凍結(3年間の凍結延長費用を含む)を行うことができました。

現在は公費による助成は終了し、自費での治療となりましたが、引き続き当院にて治療を受けることができます。

 

<愛媛で卵子凍結ができる病院>

 

12. 矢野産婦人科(愛媛/松山)
 

費用の目安として卵子凍結に17-30万円(管理費1年分含む)、凍結保存管理料6-12万円/年と記載があり、東京・大阪よりも低額で実施できる可能性が高いです(但し、排卵誘発費用などが含まれているかどうか不明)。お問い合わせください。

 

<番外編:卵子バンクでの卵子凍結>

 

13. プリンセスバンク
 

病院ではありませんが、病院と提携して卵子凍結を行う(自分用の)卵子バンクがあります。

プリンセスバンクでは、入念な適性検査(カウンセリング)の後、提携先病院にて採卵・凍結保管を行います。

使用する際には、患者様が希望する全国の病院へ凍結卵子を配送することが可能です。

年齢制限 採卵:原則、39歳以下
移植:原則、満50歳の誕生日
推奨する凍結卵子の数 39歳以下であれば10個
採卵費用

約15-50万円

凍結費用(最初の1年)

凍結費用:約25万円
保管費用:卵子1個あたり10,800円

凍結延長費用(1年毎) 卵子1個あたり10,800円

例えば10個を採卵した場合は、採卵費用約15-50万円+凍結費用約25万円+保管費用10.8万円=約51-86万円、その後毎年10.8万円の凍結延長費用がかかります。

現在、34歳以下の方に対しては、総額30万円程度の低価格プランも用意されています。

Coelではプリンセスバンク代表の香川則子博士にインタビューを行いましたので、参考にされてください。

 

 

<一回の採卵により採れる卵子の数>

 

1回の採卵により採れる卵子の数には大きな個人差があります。

(現在は卵子凍結を行っていない)はらメディカルクリニックのHPに、排卵誘発法別の平均採卵個数が掲載されていますので参考にされてください。

<35-37歳の例>

完全自然:1個

低刺激:2.6個

中刺激:4.7-6.4個

高刺激(アンタゴニスト法、ショート法、ロング法):4.7-7.2個

この値から判断すると、1回の採卵にて15個の卵子を採れる方は多くなく、高刺激の排卵誘発を行っても2-3回の採卵が必要となる可能性が高くなります。

年齢が低いほど採卵数は平均的に多くなるため、20代の方であれば1回の採卵で済む可能性も高くなります。

 

以上の通り、社会的卵子凍結を実施している病院は、東京都内にはたった6軒、大阪に4軒、その他地域では一層限定的となっています。 (2018年6月15日現在、Coel調べ。実施を検討する際には直接病院へお問い合わせください。)

極めて高額な費用がかかりますので、これを将来への保険として考えるか、それとも無駄遣いと考えるかは個人差があることでしょう。

卵子凍結を検討される方は、病院にて実施している卵子凍結説明会に参加したり、医師と十分に話し合ったうえでご決断ください。

38歳の女性による卵子凍結体験談も併せてご一読下さい。

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