あなただけの「正しい妊活」を。

StudioShuca鍼灸治療院 宮﨑代表に聞いた、不妊鍼灸の効果とは?

スタジオシュカの専門家の方々

あなただけの「正しい妊活」を。

StudioShuca鍼灸治療院 宮﨑代表に聞いた、不妊鍼灸の効果とは?

取材・文:Coel運営チーム

掲載日:2018年10月19日

 

 

不妊治療中に、病院への通院と並行して鍼灸院へ通っている患者さんは少なくありません。女性専門や不妊専門の鍼灸院もあり、なんとなく身体によさそうだという印象はありますが実際に妊娠率の向上に寄与するのでしょうか?病院での治療だけでも時間や費用の捻出に精一杯な方が多い中、さらに鍼灸院に定期的に通う意味はどれだけあるのでしょうか?そもそも、鍼灸の何が不妊の改善に繋がりうるのでしょうか?

そんなたくさんの疑問を抱えた鍼灸未経験の伊藤が、この度千葉県柏市の不妊鍼灸院であるスタジオシュカの宮﨑圭太代表にお話を伺いました。宮﨑氏によると、正しい妊活は一人一人の身体や生活の状況によって内容の異なるものであるべきとのこと。西洋医学をベースとする病院での不妊治療とは異なる東洋医学のアプローチは、想像以上に合理的で、かつ温かいものでした。

——そもそも鍼灸とは何なのでしょうか?未経験の私にも分かるよう、教えて頂けますか?

鍼灸の前に、東洋医学の考え方を知ってほしいと思います。

東洋医学は2000年以上、人の心と体を見続けた医学です。その中で特に『血の状態』を改善することに注力したのだと私は考えています。血の状態とは『血流』と『血の質』です。それを改善するために下図のように、鍼・灸・按摩・漢方・断食の5つから、人それぞれの症状に合ったものを選びます。

簡単に説明すると、鍼とは目に見えない小さな傷をつけて、自律神経を整え血流をよくするものです。お灸とは、熱で血流を良くするものです。お風呂や使い捨てカイロでも温まりますが、お灸の熱エネルギーは大きいので効果も高くなります。按摩は、筋肉をマッサージすることで血流をよくすることができます。

この鍼、灸、按摩の3つは血流の改善が目的ですね。

残る2つのうち漢方は、漢方薬で血液の質の調整するものです。当院は漢方を扱っていないので、代わりに薬膳や食事の指導をしています。最後の断食は、体や血の中の毒や余分な栄養を外にだして、血の質をきれいにします。

この2つは血の質を整えて、栄養豊富でサラサラな血をつくるためのものです。

主にこの5つの方法を使って、血の状態を改善するのが東洋医学で、鍼灸はその中の一部です。そして体の状態によって、どのアプローチがいいのかを選ぶのが私たちの仕事になりますね。

 

——なるほど、血の状態を良くする方法として、鍼、灸、按摩はそれぞれアプローチの仕方が異なるということですね。なぜ鍼灸は不妊に効果があるのでしょうか?血の流れが良くなると妊娠率は上がるのですか?

血流や血の質がよくなると、妊娠率が上がるからです。

妊娠のための排卵や、受精、着床、妊娠の維持にはホルモンが重要です。卵を育てるホルモン、内膜を厚くするホルモン、排卵させるホルモン、妊娠を維持するホルモンなどがあって、ホルモンバランスがとても重要です。

激しい疲労やストレス、不規則な生活でホルモンは乱れます。すると精子や卵子、子宮内膜など質が下がっちゃうんです。鍼灸は血流と血の質を改善することで、妊娠の機能を回復させ、妊娠体質をつくっていきます。

 

妊娠力を低下させるチェック項目(1個でも当てはまるならば要改善!)

  • ・夜更かしをする
  • ・睡眠時間が7時間未満
  • ・食べ物の好き嫌いが多く、好きなものばかり食べている(偏食している)
  • ・平日は短時間睡眠で、休日に「寝だめ」する
  • ・小麦製品や甘いものが多い
  • ・運動はほとんどしない
  • ・タバコを吸う
  • ・市販の痛み止めをよく飲む
  • ・コーヒーを1日3杯以上飲む
  • ・ストレスをためこんでいる
  • ・夏場は冷房を、冬場は暖房をがんがんかけている
  • ・体を締め付ける下着や服を着ている
  • ・いつも便秘や、お腹を下したりする
  • ・外食やコンビニ、ファーストフードが多い

 

——鍼灸は冷え性の改善にもつながるのでしょうか?

はい、冷え性の改善にもつながります。冷え症は血流と密接に関わるからです。血流を改善すると冷えも改善されていきます。それに加えて生活の改善も重要で、食事・運動・睡眠・ストレスケアについてもアドバイスしています。

 

——断食のアドバイスも行っているとのことですが、不妊治療中に行ってもよいのでしょうか?

中国には不食健美という言葉があります。食を減らせば、健康で美しくなる、という意味です。現代人は食べすぎで、脂質・タンパク質・炭水化物を摂りすぎています。それにより血の質が悪くなり、妊娠しづらい体になっています。世界的にも炭水化物の摂取の多い地域で妊娠率が低い、という調査があります。

また、話題となっている卵子の若返りにも断食は効果が期待できます。卵子の若返りにはミトコンドリアの活性化が重要で、そのためには老廃物を除去する必要があります。

断食によって体の老廃物や毒素が排出されます。それによってミトコンドリアが活性化し若返りにつながると考えられています。そのため正しい断食を不妊治療と並行することで、より高い効果が期待できるんです。

 

——不妊カウンセリング学会に参加して大変驚いたのは、鍼灸師の会員の方が多いことです。これは、不妊治療中の患者さんが鍼灸院へそれだけ多くいらっしゃるということですね?

はい、多くの方がいらしています。私自身、夫婦で不妊に悩んでいました。そんな中で鍼灸を行いながら生活を改善したところ、基礎体温が整って妊娠できたんです。だからこそ不妊治療や婦人科について根本から学び、子宝鍼灸を始めました。現在は、年間100人以上の方から相談を受け、そのうち約6割の方が妊娠・出産されています。

 

——一度の施術での効果はどの程度持続しますか?どのくらいの頻度での通院が必要なのでしょうか?

腰痛などの場合は、一度の施術で3日くらい効果が続くといわれています。婦人科の問題は、だいたい2~3か月の通院で症状がよくなることが多いですね。そのため不妊の場合もまずは2~3か月くらいは通って、体質を改善してみることをお勧めします。

通う頻度には個人差がありますし、ご本人の希望にもよりますが、当院では週に1回をおすすめしています。週に2回以上をすすめている鍼灸院もありますが、不妊治療は出費がかさむので、できるだけ負担は減らしてあげたいと考えています。そのため毎週が難しい方には2週間に1回をすすめていますが、週に1回より改善に時間がかかるイメージです。

それと当院の特徴としては、セルフケアや生活の改善をしっかりとアドバイスしています。鍼灸だけで妊娠する、というものではなく、妊娠体質を作ったうえで夫婦生活や病院での治療の妊娠率をあげることが重要です。そのため鍼灸だけでなく、生活の改善をして、自分の身体を自分でコントロールできるようになってもらいたいですね。

 

——貴院では初回の1時間のカウンセリングを重視されているとのことです。どのようなことをお話されるのでしょうか?

まず、患者さんの状態を知ることから始めます。そのうえで、ご夫婦でこれからどうしたいのか聞いていきます。意外かもしれませんが妊娠したいと言っていても、実は本心では子供が欲しいと思っていない、というケースもあります。ご夫婦のご両親に急かされているだけだったり、周りの人に子供はまだなの?と聞かれるから、などの理由です。

それなので、心の中の本心や、どんな妊活をしていきたいのか?病院には通いたいのか?病院よりも、夫婦生活や生活の改善をがんばりたいのか?など、細かく細かくお話を聞かせていただいて、妊娠するために必要なことをご説明します。特に重要なのは、ご夫婦のライフスタイルや考え方にあっている妊活かどうかです。それが間違っていると、とても苦しい妊活になってしまいます。そのためご夫婦に合った不妊治療、生活改善、病院選びまで、病院とは違った視点でアドバイスします。

 

——まさに「カウンセリング」を行っているのですね。2回目以降の際にも、ただ鍼灸の施術を行うのではなく患者さんとしっかりお話されるのですね。

そうですね。2回目以降もいろんなことをお話しします。その辺が病院とは大きく違うところかもしれませんね。そもそも、一般の方で妊娠の仕組みを理解している人はとても少ないので、医師が説明できれば一番ですが、そうもいかないと思うので、その役割を鍼灸院が担えたらいいな、と個人的に考えています。

そのため、生活改善や体質のつくり方についての質問はもちろん、病院選びや転院について、食べ物やサプリメント、夫婦生活、ストレスの受け流し方、人生相談のようなことまで、本当にいろんなことを患者さんたちがお話してくださいます。

私たちも求められればアドバイスもしますが、多くの場合はただ単に聞いてほしいだけ、ということも多いのでひたすらお話を聞いています。

心のケアは不妊治療で重要なことのひとつだと考えています。

 

不妊経験者であり、不妊カウンセラーでもある宮﨑代表による丁寧なカウンセリング。

 

——ストレスの受け流し方までお話されるとは。皆さん、不妊治療を行っているだけでも大きなストレスを抱えていらっしゃいますが、どのようなアドバイスを行っているのでしょうか?

皆さん、妊娠のために色々なことをがんばってますよね。だけど、間違ったがんばりをすると、妊娠しづらくなるし嫌になっちゃいます。だからこそ私たちは『間違ったがんばり方をしないでください』とお話しします。

私は、不妊治療は『がんばった人が報われる世界』だと考えています。もちろん、年齢の問題や、無精子症など解決できない問題で妊娠できなかった方もいます。それでも多くの方が『正しい方法をがんばった』ことで妊娠することができました。

西洋医学は統計的に見て、より効率よく治療を行うものです。一方、東洋医学は非効率ではありますが、患者さんの生活や人となりを見て、1人1人に合った治療を行うものです。鍼の場合なら、打つ場所、本数、施術の間隔など人それぞれ異なります。

同じように『正しい方法』は人それぞれです。正しい方法でがんばる必要があるんです。

昨年、当院に1年以上通われていた方々が、次々と妊娠されました。その方たちになんで続けられたんですか?と聞いたところ、みなさん口をそろえて『教えてもらったことをやっていたら病院の数値が改善したからがんばれた』そうおっしゃっていました。

正しい方法をがんばることで、妊娠体質になりますし、ストレスも改善していきます。また、どんどんキレイになっていきます。

質のいい卵子や内膜のためには、健康が重要で、健康な女性はみんなキレイなんです。

それなので私たちはいつも、一緒にがんばりましょうね、とみなさんにお伝えしていますし、一緒にがんばる妊活仲間だと思っています。

 

清潔で穏やかな空気の流れる店舗は、鍼灸院と言うよりはエステのよう。鍼灸院を訪れることが患者さんにとってストレスを解消する手段の一つとなるよう、リラックスできる空間づくりと丁寧なカウンセリングを心がけている。

 

 

——貴院には、どちらの病院へ通われている患者さんが多くいらっしゃいますか?

窪谷産婦人科IVFクリニック、中野レディースクリニックの患者さんが多く来院されます。また、加藤レディスクリニック(新宿)、Natural ART Clinic(日本橋)、臼井医院不妊治療センター(亀有)、つくばARTクリニック、大川レディースクリニック(松戸)、桐友クリニック新松戸などに通われている方もいらっしゃいますね。

 

大通りに面した明るい店舗。生理痛や腰痛など、不妊治療以外の疾患に関する相談・治療も気軽に行うことができる。

 

——最後に、患者さんへのメッセージを頂けますか?

患者さんには、一人でがんばらないでください、とお話しています。ご主人が向き合ってくれていれば、そこまで辛くないという方も多くらいっしゃいます。反対に、ご主人が『ほぼ奥さん任せ』と言うケースでは、一人でがんばってストレスを抱えてしまいます。こういう方は本当に辛そうで、心が痛みます。だからこそ一人にならないでほしいと思っています。当院に限らず、鍼灸院は100%患者さんの味方です。ご自身のサポーターとしてうまく活用してほしいですね。

 

宮﨑圭太 StudioShuca鍼灸治療院代表

宮﨑圭太 StudioShuca鍼灸治療院代表

1977年千葉県柏市生まれ。鍼灸の専門学校卒業後、都内のホテルや鍼灸院に勤務。その後、34歳で独立し、地元の千葉県柏市に「Studio Shuca 鍼灸治療院」を開業。これまで治療した患者さんは2万2000人を超える。

外観

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住所
〒277-0081 柏市富里1-1-4サウスタウン柏B
 
電話番号
04-7166-9985
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