大学病院と不妊治療クリニックの融合型施設

縁あって、獨協医科大学埼玉医療センターの岡田弘先生を訪問する機会に恵まれました。

岡田先生は泌尿器科医で、男性不妊治療の第一人者としてご活躍されています。

これまでも岡田先生の講演を聞いたり、直接お話させて頂いたりする機会はあったのですが、今回は獨協医科大学埼玉医療センターに設置されているリプロダクションセンターについて詳しくお伺いし、患者の皆さんにもご紹介したいと思いましたのでこちらに記載させて頂きます。

獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンターのHP

獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンターの特徴

  1. 大学病院内だが産婦人科からは組織も場所も独立した不妊治療センター
  2. 日本では数少ない男性不妊専門医が複数名所属し、症例数は日本一
  3. Fresh ICSI(精巣などから採取した精子を凍結せずに当日行う顕微授精)が可能
  4. 大学病院なのに平日夕方や土曜も診療
  5. 体外・顕微授精に加えて、内視鏡手術やがん患者様向けの妊孕性温存、妊娠時の分娩まで対応

それぞれにつき、以下で説明します。

 

1.大学病院内だが産婦人科からは組織も場所も独立した不妊治療センター

大学病院で不妊治療を行う場合、大体は産婦人科の中に不妊外来が設置されており、産科に通院する妊婦さんと一緒に待合室に座る必要があります。

不妊外来を担当する医師は1,2名しか在籍していないことが一般的で、外来の曜日や時間に制限があることがほとんどです。

当院の場合は、産婦人科とは別フロアにリプロダクションセンターが設置されています。

大学病院の中に不妊治療クリニックが入っているかのような佇まいに安心して通院することができます。

男性不妊・女性不妊ともに月曜から土曜(第3土曜のみ休診)まで毎日診察を行っています。

 

2.日本では数少ない男性不妊専門医が複数名所属し、症例数は日本一

そもそも全国に50名程度しか存在しない、男性不妊専門医。

そのうちの5名が当院に所属しており、毎日診察や手術を行うことで高い専門性を有しています。

2016年度には、MD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)を120件、精索静脈瘤低位結紮術を67件行っています。

当院の先生方は様々な不妊治療クリニックで週1,2回の男性不妊外来を担当されており、また当院で研修・臨床を行って巣立っていった専門医もたくさんいらっしゃるとのことです。

 

3.Fresh ICSI(精巣などから採取した精子を凍結せずに当日行う顕微授精)が可能

無精子症の治療のため Conventional TESE(精巣精子採取術)や MD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)などの手術を行う場合、通常は採取できた精子を一度凍結し、女性の採卵ができたタイミングで融解し、受精させます。

女性の採卵のタイミングは排卵に合わせて決まるため、直前にならなければスケジュールを組むことができない一方、男性のTESE手術を行うことのできる施設は限られており、数か月前から予約をとる必要があります。

そもそもプライベートの不妊治療クリニックには、男性不妊外来は設置していてもTESE用の手術室が用意されておらず、結局手術のために大学病院に来なければならないケースも。

この男女の治療のタイミングを合わせるのは難しく、やむを得ず精子を一度凍結することになります。

しかし、当院では男性と女性を同時に治療できる大学病院であるというメリットを最大限活用し、男女両方の準備を同時に進め、女性の採卵と同日にTESE手術を行うことが可能となっています。

こうして採取したばかりの精子を凍結せずに顕微授精することを、Fresh ICSIと呼びます。

精子の運動率は凍結することで少し下がってしまいますし、そもそもTESE手術によって採取できる精子の量や質には制限があることも多いため、Fresh ICSIができることは妊娠率の向上に直結します。

 

4.大学病院なのに平日夕方や土曜も診療

多くの大学病院は土曜が休診ですが、当院は土曜の午前中も診療しています。

平日午後の診療は16時から始まるため自宅や職場が近ければ仕事の後に通院することも可能です。

今後診療時間をさらに延ばすことも検討しているとのこと。

ちなみに立地は、新越谷駅または南越谷駅から徒歩3分。病院まで都心から電車で通う場合は、東京駅から約50分、新宿駅から約45分、渋谷駅から約50分かかります。

 

5.体外・顕微授精などに加えて、内視鏡手術やがん患者様向けの妊孕性温存、妊娠時の分娩まで対応

大学病院の不妊外来では、人工授精までしか対応できないケースが多々ありますが、当院ではタイミング法・人工授精はもちろんのこと、体外受精・顕微授精まであらゆる治療に対応しています。

大学病院の一般的な強みである、内視鏡手術やがん患者様向けの精子・卵子の凍結による妊孕性温存治療も行っています。

また、高齢の不妊患者さんが増えて妊娠・分娩のリスクが増す中で、大学病院として分娩やその後の小児科での経過診察まで、一括で行えることの安心感もあります。

 

上記の通り、大学病院と不妊治療クリニックの良いところを組み合わせたかのような特徴を持つのが、獨協医科大学埼玉医療センターのリプロダクションセンターです。

通える距離にある患者さんは、ぜひ通院先の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

岡田先生の著書「男を維持する「精子力」」も、楽しみながら読める男性不妊の本として男女両方にオススメします。

注:Coelでは、病院から広告掲載料などを頂戴することはせず独自の視点で中立的な立場から病院を紹介させて頂いております。

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