大黒摩季さん、子宮摘出までの不妊治療

テレビ番組をほとんど見ない私ですが、日曜日、とても楽しみにしていた番組が放送されました。

情熱大陸」に、6年ぶりに歌手活動を再開した大黒摩季さんが出演。

彼女の不妊の事、お母様の介護の事、休養中に取り組んだ歌手育成の事、そして歌手復帰のトレーニングの事。

子供の頃から数々の場面で彼女の歌に励まされてきた私ですが、応援歌をつくる彼女自身が乗り越えてきた試練は本当に大きいものでした。

その強く温かい歌声とメッセージは、やはりご自身の経験に裏打ちされたものでした。

 

1996年、26歳の時に重度の子宮疾患が発覚し、治療を開始。

2003年に結婚。

2010年、病気の深刻化等により歌手活動を休止し、子宮疾患の治療と不妊治療に取り組む。

その後、治療の過程で受精卵を凍結し、子宮を全摘出。病気はこれで完治しましたが、妊娠に向けて今残る道は、自身の受精卵を使った海外での借り腹出産のみ。

健康な第三者の女性の子宮に彼女たち夫婦の受精卵を着床させ、(その女性に)妊娠・出産してもらうことを目指すことになります。

遺伝的には彼女たち夫婦と血が繋がった子供。

でも、日本では戸籍上は彼女ではなく産んだ女性が母親となってしまうという問題があります。(そして、借り腹出産自体、日本では認められていません。)

自分の子宮で妊娠し、胎児を育て、出産するという過程を放棄することも含め、子宮摘出は極めて難しい選択だったはずです。

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有名人では、2002年に向井亜紀さんが子宮頸がんの治療のため子宮を全摘出。

2002-2003年にアメリカで体外受精を行い、2003年に第三者の子宮にて妊娠、この女性がアメリカで双子を出産。しかし、日本では最高裁まで持ち込み裁判を行いましたが、向井さんは戸籍上の母親として認められませんでした。

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番組の中で、大黒摩季さんは「夫が(不妊症の)私を選ぶことで捨ててくれたもの(=子供を持つこと)を拾いたかった」とコメントしていました。

妊娠は二人(または三人)の男女がいて成り立つものだから、どちらかに問題があると成り立たない。

お互いの気持ちが寄り添わなければ、夫婦関係にも影響を及ぼす。

大変な治療をしながらも、夫のやさしさにここまで寄り添える強さが、彼女の歌の原動力。

妊娠し、元気な赤ちゃんを出産することがいかに奇跡的なことか、そして夫婦が同じ方向を向けることがいかに幸せなことか、決して忘れてはならないなと思います。

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