不妊で悩む人は、既婚女性の3人に1人!

先週、大手製薬会社による不妊に関する調査結果が報道されました。(元データ:こちら

既婚女性の3人に1人が不妊に悩んだことがある、とのこと。既婚男性も4人に1人。

これまで「6組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けたことがある」という話を見聞きしてきましたが、「悩んでいる人」を含むとそのほぼ倍の比率にまで“不妊率”は上がるのですね。

 

調査結果のほとんどは予想通りの内容でした。

治療は通常女性から始めることが多い、とか、初診時に女性は一人で通院し、男性は夫婦で通院するのが主流、とか、女性はパートナーに「関心を持ってほしい」「話を聞いてほしい」と望んでいるとか。

ちなみに私の経験では、クリニックの待合室の男女比は以下の通りでした。

  • ブライダルチェックで行った婦人科クリニック:男性は私の夫一人だけ!
  • 男性専門クリニック:男性8割超・女性2割弱(不妊以外にEDなどの治療も行っている病院だったため、1人で来ている男性も多い)
  • 男性不妊治療で有名な某不妊治療クリニック:男性2割・女性8割
  • 海外の不妊治療クリニック:男性3割・女性7割!

海外の病院では、スーツ姿の男女が朝一緒に来て、男性はおそらく採精(またはただの付き添い)、女性は血液検査と超音波検査を行っている光景が普通に見られました。

まだまだ日本では男性パートナーの間で「不妊は恥ずかしい」という意識があるんでしょうね。一方で、病院側が男性にとって居心地の良い雰囲気をつくる努力もまだまだなのでしょう。

(とはいえ、夫曰く、3割も男性がいる海外のクリニックでも、採精ルームなんてものはなくて普通にトイレで物音を聞きながら採精しなきゃいけなかったそうです。それに比べたら“婦人科”でも採精ルームの用意されている日本は十分頑張っている気がしますが。)

 

 

そして、妊活後に不妊を自覚してから実際に通院するまで、4割の人が約半年かかっているという事実と共に、治療経験者の7割が「もっと早く病院へ行けばよかった」と答えていることも分かりました。

婦人科検診も、乳がん検診も、そして人間ドックも、お金がかかったり恥ずかしかったりでなかなか行きたくない検査ばかりですが、私は1年に1度以上の頻度で行くようにしています。

会社の健康診断で「要経過観察」との結果が出て、その通り経過観察していたら数週間後に急死してしまった父。

その姿を見てからは、自分の健康に疑いを持ち、ちょっとでも違和感があることがあればすぐに検査へ行くようになりました。

その結果、不妊治療に関しても、そもそも妊活を開始する前にブライダルチェックへ行き不妊発覚→即治療、という皮肉にも超効率的な治療を行うこととなりました。

不妊治療は時間との闘いでもあり、失われた時間は二度と取り戻せません。こうした経験者の声が若い人たちに届きますように!

 

そして最後に。

同じ調査にて、将来子供を授かりたいですか?という問いに対して、20代女性の6割が「授かりたい」と答え、1割が「授かりたいが、難しいと思っている」と答えています。20代男性については、それぞれ5割、1割です。

最近、某中学校にて子連れで授業をするボランティアの機会を頂戴し、今日中学生の皆さんからの感想が送られてきました。

授業では1歳前後の赤ちゃんとそのママがそれぞれ6人の中学3年生とグループを組み、子連れの日常生活のことを話したり、おんぶ紐やベビーカーを使ってみてもらったり、赤ちゃんをあやしてもらったりしました。

中学生の皆さん1人1人に、自分たちがご家族の方に愛され、大切に育てられてきたのだということを伝える授業です。

その感想の中に、「将来、家庭を持って子供を産み育ててみたいと思いましたか?」という問いがあったのですが、「大変そう思う」は23%だけで、「そう思わない」「あまりそう思わない」「思わない」がなんと77%!

大丈夫かい、日本の中学生!

15歳の子どもたちにはまだ将来の家庭のイメージなんて持てないのでしょうか。それとも、育児の大変さを伝えすぎてしまったのでしょうか。

彼らが20代になった時、6-7割の子たちが「子供を授かりたい」と答えるのでしょうか。

深刻な不妊問題を踏まえて、義務教育である小中学校にてもっと積極的な性教育を行う必要があると痛感していますが、将来子供がほしいとぼんやりとでも思えないのだとしたら、いつまで子供を持てるか、どうしたら持てるか、なんてことにもあまり興味がないかもしれませんね。。。

少子化問題、こんなところですでに芽が出ています。

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