10月14日、タレントの川村ひかるさん(36)が第一子を出産されました。
オフィシャルブログで発表されました。
最近は妊娠・出産報告をブログで行う芸能人が増えてきていて、今年も数多くの芸能人の方の出産がありました。
川村ひかるさんもそのたくさんの報告の中の1人、ではあるのですが、私にとっては非常に印象深い出産。
様々な病気で苦労された上での妊娠・出産だったからです。
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20代の頃に、子宮内膜症を発症。
31歳で、若年性更年期障害。
2013年2月にホルモン検査を受け、当時の数値では妊娠が難しいと医師に言われたことをブログで記載。
その後、2015年11月の婚約発表と同時に、脳動脈瘤があることを公表。
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これだけ聞くと、とても妊娠なんか無理じゃないかと思ってしまいます。
子宮内膜症は女性の10人に1人がかかるともいわれており、不妊の主要因の1つ。月経痛や腰痛など様々な痛みを伴う辛い病気です。(詳しい説明は羽島市民病院のサイトに書いてあります。)
若年性更年期障害は、ホルモンバランスを乱し、無月経や閉経へと繋がるケースもある病気。
妊娠を妨げるこれら2つの病気だけでも恐ろしく思えるのに、悪化すると生命の存続にも関わりうる脳動脈瘤まで抱えているなんて絶望的な気持ちになります。
しかしながら、子供を持つことを諦めず、妊娠するための勉強と努力を重ねられ、今年7月に妊娠を発表。
彼女が取り組んできたのは、身体を温めるために湯船に入る、冷たい飲み物を飲まない、基礎体温を測る、1時間でも多く眠る、など極めて一般的な“妊活”。不妊治療セミナーにも通い、知識を備えてきたそうです。
もちろん、病院での治療なども同時に行ってきたでしょうし、何が妊娠に最も効いたのかは誰にも分かりません。
それでも、やはり健康であるための努力が妊娠に繋がるということが基本なのだなと思わせてくれました。
さらに、私が一番素敵だなと思うのは、彼女は結婚する前から問題を認識し、その改善に向けて努力を始めていたということ。更に、それを公言していたこと。
独身の友達に口を酸っぱくして「定期的に婦人科検診に行くこと!」、「子供が欲しいなら精液検査を受けておいたほうがいい!」などと言うのですが、なかなか病院に行ってくれない人が多いです。
パートナーができる前から妊娠を意識して生活習慣の改善を始めた彼女。
この前倒しの、賢い妊活を見て、学ぶ人が増えてくれると良いのですが。
本当のところ、「妊活」という軽い言葉を使う気になれない私なのですが、彼女のように独身の頃からの努力を「妊活」、パートナーができてからの努力を「不妊治療」と呼ぶのはどうかな、とふと思いました。
そして、皆が「妊活」を意識して、たとえ子供を持たないつもりでも、持てる身体づくりに取り組むこと=健康な身体をつくることが普通に行われるようになったら良いですね。