不妊治療は、医者任せじゃ成功できない

昨日参加した公開講座に関する記事の続き。

今回は、セントマザー産婦人科医院の田中院長による特別講演「パパとママになりたい~皆様のご質問にお答えいたします~」でのお話から、不妊治療中の皆さんが役立てられる情報を共有します。

(ちなみに、田中院長からは病院の選び方について Coel でお話をお伺いしています。→こちら

講演を聞いて、私が感じたことは、とにかく自分で勉強しないと不妊治療は成功しないということ。

どんなに実績のあるクリニックに通っていたとしても医者任せにせず、自分の身体の事、不妊治療の事を自発的に学び、医師にどんどん質問していくことが重要です。

それが、医師にとっても「この人を妊娠させなければ!」という気持ちに繋がるのではないでしょうか。

そして、質問攻めにして怒るような医師のいる病院へ行くのは止めなさい、と田中院長からコメントがありました。

 

    • 不妊治療ではできるだけ早い段階(特に人工授精5-6回でうまく行かなかった場合)で腹腔鏡検査(保険適用)を行うべき
      • 原因不明不妊の約半分は、腹腔鏡検査で卵管周囲に癒着が認められ、これを剥離すれば妊娠率が向上する
      • しかし、腹腔鏡検査を行っていない病院・患者さんは非常に多い!

       

    • AMH(抗ミュラー管ホルモン)は卵の数を示すもので、質は示さない。数は年齢と共に減っていくが、生まれながらに少ない人もおり、その場合は意味が大きく変わるため要注意

 

    • 体外受精は通常5回程度まで勧めている。妊娠率(着床率)を上げるには、よい卵子を育てることが一番大事。そして、そのためには体全体の健康の向上に努めること

 

    • 体外受精時の排卵誘発は、個人や周期によって最も適した方法を選択すること。この見極めが臨床医の腕の見せ所!(でも、自分でも勉強してみましょう!)
      • 血中ホルモンの値(E2、FSH、LH)、胞状卵胞(AF)の数を月経3日目までに検査して判断材料にする
      • 世界的統計から導いた結果(一般論としてのおすすめ)
        • 35歳未満:ロング法(調整刺激法の方が妊娠率が高い)
        • 35-39歳:ロング法またはアンタゴニスト法(調整刺激法の方が明らかに有利)
        • 40歳以上:ショート法または低刺激法(低刺激法と調整刺激法の2つの間に大きな差はない)

 

  • 100人に1人が無精子症。こんなに高い比率でかかる病気はなかなかないので要注意
    • 閉塞性無精子症の場合は精巣上体より精子を吸引可能(MESA)
    • 非閉塞性無精子症の場合は睾丸内の組織を一部採取して精子、精子細胞を探す(Micro-TESE)。精子細胞があれば、円形精子細胞卵子内注入(ROSI)を試みる
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