不妊体験記

アイコン:Tom15さん
掲載日:2017/01

Vol. 1

3つの病院で診察。3度の流産を経て、結婚11年目に授かりました。

Tom15さん

治療終了時年齢 治療終了時 30代後半 30代後半

3つの病院で診察。3度の流産を経て、結婚11年目に授かりました。
Tom15さんのケース
結果
第一子出産済み
症状
他院での人工授精にて妊娠しなかった
治療法
体外受精1回、顕微授精3回
治療開始時年齢
20代後半
20代後半
治療期間
約8年(中断含む)
通った病院
加藤レディスクリニック(KLC)(東京都新宿区)、他2か所(総合病院、不妊専門クリニック)

3つの病院で診察。3度の流産を経て、結婚11年目に授かりました。

Tom15さん夫婦は、結婚11年目の2014年春に第一子を出産されました。総合病院での夫婦それぞれの不妊検査から始まった不妊治療は、途中仕事の都合などでの中断を挟みながらも8年もの間続きました。3度の流産を経て、精神的にも金銭的にも苦しみながら行った治療をどのように乗り越えてきたのでしょうか。Tom15さんに男性側の視点からお話を伺いました。

長い治療の始まりは、不妊検査の結果「異常なし」からだった。

私達夫婦は結婚当初からお互いに子供が欲しいと思っていました。当初、結婚して2年ほど経っても子供ができなかったので、異常がないかどうか検査してみようということになり、夫婦で総合病院へ行きました。私は泌尿器科、妻は婦人科で検査を受け、異常はないとの診断を受けました。

しかし、妻の生理周期が若干不安定なこともあり、きちんと排卵しているか診てもらう趣旨も含めて、不妊専門クリニックに通い始めました。

タイミング法から始めてみたが、なかなか結果は出ない。

このクリニックではタイミング法から始め、その後ステップアップして人工授精を行いました。一向に妊娠しなかったものの、仕事の都合などで途中通院ができなかったりしたこともあり、結果が出ないまま約6年もの時間が過ぎてしまいました。病院側からは、次のステップ(体外受精)へ、という話は特に出ませんでした。

これまでの治療は意味がなかった!

そんな時、知人からもっと良い病院へ行くべきだと勧められ、加藤レディースクリニックを紹介されました。年齢も加味し、妻は不妊治療と両立できる仕事へと転職し、本腰を入れて治療に取り組むことを夫婦で決意し、新たな病院にて初診を受けたところ、医師から驚くべきことを言われました。自分たちのような原因不明の不妊の場合、タイミング法や人工授精は意味がないとのこと。検査して異常がなかったというのは、本当に異常がないのではなく、現代医学では解明できない異常があるということなのだと言われました。精子と卵子が受精する段階まで進んでいないことが考えらえるので、まず体外受精をやってみよう、と提案されました。

これまで、不妊治療はタイミング法から教科書通りにステップアップしていくものだと考えていました。インターネットで調べても、体外受精からやるべきだという情報は見つからなかったので大変驚きましたが、医師の説明に納得し、体外受精を行うことにしました。とはいえ、高額の費用がかかることを知り、初診から半年間は治療を開始せず、ダブルワークなどを行いお金を貯めました。

3度の流産。でも諦めない。

初めての体外受精は成功し、妊娠することができましたが、5か月目でおそらく染色体異常により流産。その後、精子の運動率が若干低い時があったため、顕微授精を行うことにしました。

4か月後にチャレンジした一回目の顕微授精では妊娠反応が出ましたが、その後授精卵が育ちませんでした。数か月休んだ後、二回目の顕微授精を行い、これも妊娠反応が出たものの初期の段階で流産。

流産が3回続きましたが、不育症の検査は受けませんでした。不安はあったものの、1回目で妊娠した際に、産婦人科で「お母さんが(おなかで)子供を育てる力はある」と言われていたので、それを信じていました。一度妊娠したんだから治療を続けたらできるはずだ、と強く信じ、できなかったらどうしようという不安を打ち消す努力をしていました。

おめでとうが言えない辛さ。

不妊治療の事は、お互いの両親や会社の同僚、本当に仲の良い友人数人には話していて、周りの配慮もありました。しかし、最初に流産した時、ほぼ同時期に妊娠した友人がいて、おめでとうがなかなか言えませんでした。とてもしんどかったです。妻よりも自分のほうがショックを表に出していました。今思えば、妻のケアを十分にできていなかったかもしれません。

4度目の挑戦で、待望の赤ちゃんを抱く!

また数か月休んだのち、3度目の顕微授精を行ったところ、妊娠。今回は卵がきちんと育ち、2014年春に待望の第一子を出産しました。過去の経緯もあり、妊娠中も不安で一杯でしたが、無事に元気な子供を産むことができ本当に嬉しかったです。

子供ができることは、当たり前のことではない。

私達が結婚してすぐの頃は、今ほど不妊の事が世の中に知れ渡っていませんでした。子供が欲しければ早いうちに、ということを当時知っておきたかったです。そして、治療は必ずしもタイミング法からステップアップしていくことが適切なのではなく、それぞれの人に合った治療法があるということを知っておきたかったです。

不妊治療が夫婦関係にプラスになったかどうかは分かりません。でも、もしあっさり妊娠していたらできなかった貴重な経験ができました。子供ができるのは、当たり前のことではないということを知り、治療しても子供ができなかった人がいることを認識しました。そういう人の事を思いやれるようになり、軽い気持ちで友人に「何で子供をつくらないの?」と聞くようなことはなくなりました。

男性も、もっと積極的に治療に参加すべき。

不妊治療を行っている人は大勢いますが、男性の方で自分と同じぐらい治療の事を調べ、治療に自発的に参加している人は少ないのかもしれません。治療がすべて終わってから、こんなことがあって染色体異常で流産して、、、ということをmixiの日記に書いたことがありましたが、それを読んだ女性の友人が自分の旦那さんに見せて、男性側もこのぐらい積極的に治療に参加していくものなんだよ、とプッシュしたそうです。そんな風に役に立てたことも貴重な経験のおかげだと思っています。

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