Vol. 2
タイミング法から始め、スムーズにステップアップ。2回目の体外受精で妊娠しました。
flowerさん
治療終了時年齢 治療終了時 30代前半 30代前半
タイミング法から始め、スムーズにステップアップ。2回目の体外受精で妊娠しました。
flowerさんは、2016年秋に第一子を出産し、0歳の赤ちゃんの子育てに追われる毎日を過ごしています(2017年1月現在)。軽い気持ちで受けた不妊検査では目立った問題は見つかりませんでしたが、結果的には体外受精までステップアップし、2回目のチャレンジで妊娠しました。
気軽な気持ちで不妊検査へ。
不正出血があり、婦人科の検査をするために近所の婦人科へ足を運んだのが2014年の夏のこと。行った先がたまたま不妊治療に力を入れている病院だったため、それならついでに不妊検査も受けてみよう、ということになりました。当時、1年ほど自己タイミング法で妊娠を試みていましたが、なかなかできないという状況でした。
検査結果には大きな問題はなかったのですが、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値がとても高いと言われました。とはいえ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ではなく、排卵がきちんと行われていない可能性があるとのこと。最初はタイミング法で様子を見たところ、排卵がうまく行われていない周期がありました。
この頃、夫の検査も行いましたが、結果に問題はありませんでした。
体外受精へのステップアップは自分たちから提案。
その後、人工授精を3回やりましたが、妊娠できませんでした。自分たちから治療のステップアップを希望し、体外受精を始めました。
採卵は2回行いました。1回目は卵巣刺激を行わずにほぼ自然周期で、1個しか採卵できませんでした。これを受精させ、初期胚を移植したものの育ちませんでした。2回目はアンタゴニスト法を行い、確か11個ほど採卵できました。このうち5個程度が胚盤胞まで育ち、うち1個を移植したところ、妊娠しました。残りの胚盤胞は凍結保存しています。
治療の過程では大きな副作用はなく、卵巣が少し痛くなった程度でした。採卵は弱い麻酔をかけて行いましたが、痛かった記憶があります。
いつまで続くか分からない、いくらかかるか分からない不安。
体外受精を始めてからは、何回やったら成功するか分からないという怖さがありました。予算や回数は特に決めていませんでしたが、どこまで続くのか不安に思っていました。こんなことまでして子供が欲しいのだろうか、とまで悩んだこともありました。
他の患者さんとの繋がりが有難かった。
不妊治療をしていることは友人に比較的オープンに話していました。私は気にしていなかったのですが、相手に気を遣わせてしまう部分もあり、あまり話さないほうがいいのかなと思ったこともありました。
会社では、体外受精が始まると半休などを取得しなければならなくなるため、体外受精に進む少し前に直属の上司1名に治療の事を話しました。すると、その上司も不妊治療経験者とのこと。理解があり、何でも聞いてと言ってくれて心強かったです。
何人かの患者さんとは、ブログを書いて繋がっていました。話を聞いてくれる人がそこにいるだけで有難かったです。
パートナーを巻き込みながら、うまくストレス解消を!
治療中、施術がうまくいかなかった時や、仕事が忙しく治療との調整が難しかった時には、心がやられました。当時結婚したばかりの友人がすぐに妊娠した時も辛かったです。そういう時にはワーンと泣いたり(その後ケロッとするタイプです)、治療にはあまり良くないですがお酒を飲んだり、夫に愚痴ったり、ブログに愚痴ったりしていました。
夫はタイミング法の時から協力的でした。治療に興味を持ってくれ、検査結果などを自分から聞いてくれました。
不妊治療を通じて、周りへの配慮を学んだ。
不妊治療を経験し、就職や結婚、出産など人生の様々な局面で誰もがうまくいっているわけではないということを学びました。それまで、SNS上で何も考えずに夫婦の幸せそうな姿を投稿していましたが、それを人がどう見ていたかは分からないものです。周りにうまく行っていない人がいるかもしれない、と考えるようになりました。
私たち夫婦は、不妊治療によってお互いが子供を待ち望む気持ちになってから、実際に子供を授かることができました。待望の娘!という気持ちで出産の日を待ちました。
治療中は落ち込むことも多く大変で、こんなことまでして子供が欲しいのかとまで思ったこともありましたが、子供ができた今は、不妊治療を行って良かったなと思っています。治療中の方々にもそんな風に思える日が来ますように。